前に、ある小金持ちさんが車を買いましたと報告を受けました。
小金持ちさんのことなので一括で景気よく買ったんだろうなと思っていたのですか、
「ローンで買いました。」となんだかうれしそう。「お金たくさんもってるのに何でローン何ですか?」と聞くと「だってその期間に資金運用すれば増えるじゃないですか。」と。
ローンはデメリットとはかぎらない
ローンと聞くと利息がもったいないと思う人は多いと思います。
私もその一人でした。
しかし、利息だけで考えるのではなく時間という視点で考えるとどうでしょうか。
ローンは資産を減らすスピードを遅くできる。
これが小金持ちさんの言うローンのメリットでした。
例えば300万の車を購入するとしましょう。
一括で購入する場合、支払い日に300万円を支払うことになりまが、5年で利息2%のローンを組んだとすると、ひと月で5万2000円(利息約2,610円を含む)の支払うだけで済みます。
ここまでは当たり前ですよね。
さて、仮に一括支払いせず、残った約300万円の資産を年利回り5%で運用したらどうなるでしょうか?
1年で300万円は315万円となりローンの年間利息(約3万1,300円)を簡単に支払えることができます。
要するに
①ローンを組んで資産(現金)が減るスピードを遅らせる。
②その間に投資をおこなう。
③ローン利息以上の利益を資産運用から得る。
といったかんじです。
更に長期で運用することで複利が効くので、順調にいけば更に大きな利益を得ることも可能ということです。
実際どうなった?
小金持ちさんの投資の結果、年間利回り30%以上を達成。5年分の利息以上の利益を1年で稼ぎだしました。ここ数年は株式市場が絶好調なため、その恩恵をおもいっきり受けた形になりました。
言っていることはわかるけど・・・
小金持ちさんのやっていることは確かにわかりやすくごもっともな考えであると思います。
ただ、投資には必ずリスクがあります。
上がる時があれば下がる時がある。
暴落のタイミングは誰にもわからないと言われているので、仮に300万円投資したものが半分になってしまったら、ローンでしか車を買えないような人にとっては大損害です。
小金持ちさんのようなやり方は、暴落で損害がでたとしても生活にあまり影響がでない人以外はやめておいた方がよさそうですね。
結局は、小金持ちさんにとって万が一、購入した金融商品が暴落したとしても、他にもっている資産が大きいため、そこまで大きな損失に感じないのかもしれません。
結局多くの資産を持っていいる人ほどリスク許容度が大きいということですかね。
これは、お金がある人にお金が集まる理由の一つかもしれませんね。
最後に
現金が減る時間という視点でローンを見ると、利息が損だと思って見ていた時とは違って見えます。
ただ、その見方が正解というわけではなく、「自分が何を基準に考えるのか」ということです。
結局、一括購入もローン購入もそれぞれメリット・デメリットがあります。
なので、自分の基準に照らし合わせて、自分が納得いく支払いなら一括だろうが、ローンだろうがなんでもよいと思います。
因みに私は車の購入は一括購入スタイルです。
理由は、ローンがないとなんか気持ちが楽だからです。
ローンはあるだけでなんとなく嫌な気分になるんですよね。
こんな考えでは小金持ちにはなれないかもしれません。
でも、まあそれはそれでよしとしましょう。